はじめに
2026 年、グローバルブランド 100 社を対象に行った調査では、78% の企業が何らかの形で生成 AI を制作プロセスに組み込んでいることが分かった。前年比 +32 ポイント、AI 活用は完全に「常態化」した。
内製化の 4 段階
調査では、各社の AI 活用度を 4 段階で分類した。
- 検証期(Exploration) — PoC 段階、外部委託で試している
- 導入期(Adoption) — 特定部門で本番運用、まだサイロ化
- 拡張期(Expansion) — 複数部門に拡大、ガバナンス整備中
- 内製期(Internalization) — 全社運用、AI 編集チームを保有
100 社の内訳は、検証 24 / 導入 38 / 拡張 26 / 内製 12。内製期に達した 12 社は、全社で年間 10 万シーン以上を生成している。
業界別の特徴
コスメ・ファッション
最も先進的。ブランドの世界観を維持するため、自社内に AI 編集チームを構築する動きが顕著。SK-II、L'Oréal、Estée Lauder などが内製期に。
食品・FMCG
検証期に滞留する傾向。商品撮影の代替としての試験運用が中心。
自動車・ラグジュアリー
ブランドガイドラインの厳格さから、外部委託を維持する傾向。ただし内製化検討は加速。
内製化の壁
調査で最も多かった「内製化の壁」は以下の 3 つ。
- 人材:AI 編集の専門スキルを持つチームを社内に確保できない
- ガバナンス:素材のライセンス・著作権管理の仕組みが追いつかない
- 品質:ブランド基準を満たす品質のアウトプットを安定して出せない
2027 年の予測
調査対象の 100 社中、63 社が「2027 年中に内製期に到達する計画」を持っている。AI 活用は今後 12 ヶ月で「やるかやらないか」から「どこまで深く組み込むか」に移行する。
調査詳細・データセットの開示は、メンバー向けに別途公開予定。